御坊市の廃火葬場 by独逸葡萄酒党様
以下、独逸葡萄酒党様のレポート

和歌山県御坊市を通る国道42号線。写真の交差点を右折すると国立和歌山高専があります。
昔から就職率が良い事で有名?ですが、現在の不況下でもなかなか健闘しているらしく、安定した
人気を保っているみたいで、大阪方面からの越境入学者もたくさんいます。
この交差点から約300メートル南下した所に件の廃火葬場があります。奥に青色の案内標識の所に
信号機付きの交差点が見えますが、此処を左折してすぐの所です。
さてお目当ての廃火葬場です。典型的なサンマイ型ですね。いつ頃から使われなくなったのか不明ですが、
某大手地図製作会社の91年版住宅地図には火葬場で掲載されており、これ以降の年度版では消えて
いましたので、少なくとも十数年は使われていないみたいです。
長い間放置状態にあるだけあって、周囲には草木が生い茂り、荒廃が進んでいますが、まだ状態は
良い方だと思います。煙突はレンガ製で、高さは約6〜7メートル程度でしょうか。この高さでは風向きに
よってはモロに煙を被りそうですが、建物とのバランスは良く取れていると思います。
炉数は建物の規模から推測すれば多分1基でしょう。燃料も不明ですが、建物の雰囲気からして薪の
可能性もあるかも知れません。
煙突の周囲のアップです。煙突本体には縦に大きな亀裂が走っています。茂みに隠れて分かり難い
ですが、煙突の左側に作業室からと思われる扉があります。扉正面からの撮影は周囲の茂みが邪魔に
なって無理でした。
煙突の向側は畑になっていて、踏み込むと畑を荒らす事になるので、確認はしなかったのですが、
ひょっとすると窓はないかも知れません。
建物の電力量計です。撮影したものはフルサイズで、デジタルズームをすれば詳細がはっきりと
見えましたが、アップロードする為にVGAサイズまで落としたので、結果的に分かり難いものに
なってしまい申し訳ありません。出来れば接写したかったのですが、すぐ下にはお地蔵様がおられ
ましたので、うまくカメラを構えるのが難しく、断念しました。
分かり難くて申し訳ありませんが、電力量は9041kwhで止まっています。取り付け時から一回りして
いるかどうかは不明ですが、あまり使われていなかったと思いますので、していないかも知れません。
電力量計の製造年は1983年、カバーには1966(おそらく製造年)と表記されていますので、1966年
頃に建てられ、1983年頃に電力量計が更新されたのではないかと思います。
墓地や火葬場には付き物のお地蔵様です。こちらでは定番?の六地蔵になっています。
どのお地蔵様も風化が進んでお顔がわかり難くなっています。枯れた供花が生々しいですが、
放置されているにしては朽ちずに花筒に残っているものがあるので、時々誰かが来るのかも知れません。
先ほどの電力量計の左側に板が打ち付けられていますが、この部分だけ他より新しいので、
何なのか気になります。
作業室と思われる扉の正面付近に別のお地蔵様がありました。こちらはポツンと一体だけ
立っておられますが、どうしてこんな風になっているのか気になります。近くに残骨灰置き場が
あるのではと思いましたが、それらしいものはありませんでした。
煙道付近のアップです。地下煙道ではなく、上部煙道(後付けではない)になっています。
上部煙道なので、再燃焼炉が装備されている可能性がなくはないですが、建物の古さから
すれば装備されているとは思えないです。
この火葬場もまた時代の流れに取り残されて静かに佇んでいますが、取り壊される様子は
今の所ないと思いますので、まだ暫くは残ると思います。