管理人のコメント
管理人が、「隠れた古い火葬場の聖地」と位置付ける”四国”。
数多くの古い施設を今に残存させつつも、関東から非常に遠い土地の為
思うように取材行が出来ずにいました。今回こまつしま様から、その中でも
特に火葬場数の多い香川県のサンマイレポートを頂きました。
管理人も今まで各地のサンマイを目の当たりにして来ましたが、四国の施設は
今まで見たソレとは基本的に全く違う構造で、非常に興味深く拝見させて頂き
ました。 まだまだ日本も広いですね...
PS:以前画像が1枚だけ投稿された鳴門市火葬場は、今回その詳細を初めて拝見し
ましたが、かなり小改造が施されているみたいですね。旧来の地上煙道の上に這う
ようにして取り付けられた鋼管ダクトから、再燃炉の存在が予想されます。多分、現在
では煙突から煙が出る事は無いと思います。
以下、こまつしま様のレポート
画像をクリックすると拡大画像が別ウインドウで開きます。
鳴門市火葬場
久々の火葬場取材です。今日は3年ほど前に住んでいた
香川県高松市まで往復約200km弱の取材に出かけます。
まずは道中で以前にこむすびさんが高速鳴門インターの
料金所から撮影していた鳴門市火葬場の画像です。
ここも、他の多くの自治体と同様、塵芥、し尿処理場と
火葬場の3点セットです。
正門です。今日は無人のようです。門扉やバリケードも無く
広い駐車場には出入り自由です。
正面の様子です。中央が火葬棟で右側が待合室のようです。
先端が黒く煤けた煙突がいかにも「火葬場」という感じです。
無人とはいえ、建造物不法侵入でお咎めを受けるといけないので
遠巻きに撮影しました。よって肝心の炉前の様子などはわかりません。
悪しからず。蛇足ですが右側の煙突は、高濃度ダイオキシンを含む
排煙を排出していると問題になり、付近の住民から移転を求められている
ごみ焼却場です。新規移転先選定が難航し、ダイオキシン濃度抑制の
ための改造を行い稼動を続けています。鳴門市のごみ処理問題は前途
多難な状況のようです。
火葬棟と待合室
火葬棟裏と煙突
燃料タンク、各種ダクト、そして煙突です。炉の構成など詳細はわかりませんが
それなりにメンテがなされているようです。
煙突をすべて収めるため横向きで撮影しました。
高松市に向かう途中、長尾街道沿いに高煙突のある火葬場が見えていた
はずなのですが、いつの間にか見えなくなってしまっていました。
全国火葬場案内には「長尾町営尾崎火葬場」として掲載されていますが、
すでに廃止されたのかもしれません。墓地に隣接していたはずなのですが
どこが跡地かわかりませんでした。
高松市山田斎場跡
いよいよ高松市にやってきました。全国火葬場案内に「高松市山田斎場」と
掲載されている場所に来て見ると、ごらんの通りすでに廃止されて久しい
ようです。かつて町営火葬場が存在したようですが、現在は駐車場になっています。
石碑の裏を見れば、経緯などが書かれていたかも知れませんが、
そこまで気がつきませんでした。
高松市香東川沿いの三昧その1
以前高松市に住んでいた折、香東川沿いの墓地に三昧が点在していることを
知っていたので、記憶をたどりながら墓地を訪れました。まずは成合大橋西詰の
墓地に残る三昧です。六地蔵さまと、引導場の中央に棺台らしきがあり、奥に
三昧と朽ち果てた待合所が見えます。
三昧に接近してみます。中央のアーチの部分が炉裏で、ここで
デレッキ作業をしたと思われます。
炉前です。炉扉が壊れて炉内が見えています。台車式です。
炉内のアップです。
炉裏の作業スペースです。左上の穴が台車上部に通じているようです。
三昧の側面です。使われなくなってどれほど経つのでしょうか、
炉上部には蔦が茂っています。
高松市香東川沿いの三昧その2
成合大橋東詰から、西側を望みます。中央の林の中に前述の三昧が
存在します。そして、東詰にも別の三昧が存在します。
橋のたもと、河川敷グラウンド横に別の三昧が存在します。
かつては、各地区の墓地ごとに付属の三昧が存在したようです。
煙突の下部が煤けているのは、現在そこでゴミを野焼き
しているためです。
この三昧が稼動していた頃はどうだったかわかりませんが、現在では
周囲に民家が建っています。
三昧の側面と隣接する民家
三昧正面と後方は成合大橋
高松市香東川沿いの三昧その3
成合大橋西詰を香東川沿いにさかのぼると、さらに別の三昧が存在します。
この三昧も使用されなくなって久しいようで、レンガの割れ目に草や
木が生えています。煙突は無く扉が開いています。
さらに接近してみます。右側の四角い穴は煙突跡でしょうか?
別アングルから。画像には写っていませんが、この画像の奥が堤防上の
道路で、墓地入り口には六地蔵さまが建っています。
三昧内部の様子です。炉といっても地面に穴を掘っただけの火葬スペースを
レンガで覆ったという感じです。一応内部全体が炉のようですが、これでは
野焼きとほとんど変わらない感じです。
クモの巣が邪魔ですが、地面に掘った穴は二つあります。壁の穴は通気口
およびデレッキ作業用と思われます。
壁面の通気口と点検口の扉です。
高松市香東川沿いの三昧その4
香東川をさかのぼり、川部町付近に存在する墓地に付属する三昧です。
レンガ造りの煙突が見えています。
中流域では普段水が流れていない香東川です。すでに陽が傾き
煙突がかすかにシルエットとして写っています。
香東川の堤防上はサイクリングロードになっていて、ジョギングや、
犬を連れて散歩する人もいます。右の通路が墓地に通じています。
逆光で見えにくいです。レンガ造りの三昧です。
正面です。炉扉には南京錠が掛かっていました。比較的良い状態ですが、
高松市斎場公園に近代的な斎場が稼動している現在ではもう使用されて
いないと思われます。
斜め前から。奥に作業場入り口があります。この扉もしっかり施錠されていました。
斜め後方です。煙突下部に掃除口が開いています。
煙突下部掃除口です。扉が外れているのでレンガで押さえてあります。
掃除口にカメラを入れて内部を撮影してみました。灰が溜まっています。
墓地に設置された三昧
高松市香東川沿いの三昧その5
香東川下流の飯田町付近の墓地。3、4年前には画像中央の大きな
木のあたりに崩れ落ちた廃三昧がありました。
三昧跡は墓地として区画整理されていました。
以上香東川沿いの三昧を取材してきましたが、高松市近辺にはほかにも
墓地付属の三昧が存在していると思われます。しかし土地開発や墓地の
整備によって現存する三昧も少しずつ解体撤去されつつあるようです。
今回の取材で得た画像がいつか貴重な(?)記録となる日がくるのでしょうか。