岩手県の火葬場レポート byい号炉様
++++++++++第一弾 「胆沢地区の火葬場」++++++++++


管理人のコメント
  先日の事、管理人の静岡取材行と時を同じくして「い号炉様」より
岩手県への「火葬場探索ツアー決行」のメールを頂きました。
毎度凄い投稿の「い号炉様」です、取材結果についてはごらんの通り
非常に興味深い内容でした。
このように未だ古い施設を比較的多く残す岩手県ですが、ご多分に漏れず
統廃合の波は着実に押し寄せている状況の様です。  

以下、い号炉様のレポート

画像をクリックすると拡大画像が別ウインドウで開きます。

 今回、最初に訪れた地域で、東北道の平泉前沢ICの近くです。
事前調査では、平泉から水沢一帯の施設が統合され、「胆沢地区広域
斎場(水沢市)「さくらぎ苑」」が、H15.4.1より稼働を開始しました。
それから4ヶ月経過しています。時既に遅し。望み薄ですが一通り回って
みる計画です。・・結果的から言えば全ての火葬場が残存していましたが、
やはり使用はされていないようです。尚、衣川村のものは既に取り壊しの
最中でした。

衣川村営火葬場(寺管理)

 
朝8時頃着。道から山側に入った所に曹洞宗雲際寺があります。


 
ここに寺所有の墓地付属の火葬場があるのですが、
既に取り壊し工事が始まっていました。工事業者さん達の
円陣に首を突っ込み、撮影許可を得ました。
作業員さん達は「火葬炉の扉がキレイだから、持って帰って
使ったらいい」などと冗談を飛ばしています。やはり気味が
悪いようで、無理に明るく振る舞っているように感じられます。



 
寺の左横、山の斜面に建てられた施設は、手前に
出っ張って待合室。こちらは半分壊されています。



 
山肌をえぐるように炉棟があり、直上再燃炉短煙突の炉が
一基収まっています。聞くと一度カマが壊れて、その時に
再燃炉などに改修したそうです。まだ作業を開始しない
業者さんに先だって中を撮影します。



 
炉前は線香の匂いが染みついています。炉の化粧扉は
閉まっていました。炉の横の通用口が開け放たれています。
では、呼吸を整えて炉裏に踏み込みます。



 
炉の裏はA重油の匂いがします。作業室横に
重油タンクがありました。炉の横にデレッキも。
空気が澱んでいる感じです。



 
改修されたのがいつかわかりませんが、
炉の程度は新らしいようです。
火葬バーナーもそのままです。その上に
作業用の小窓が不気味に口を開けています。
でも、「そこまでせんでも・・」といった意識も
あって、撮影する勇気がありません。



 
炉の真上に再燃炉とバーナーがあります。



 
炉の右上にある温度計です。
MAXは1200度まで目盛りがあります。



 
バーナーを改めて眺めていると寒気がしてきます。
これまでの作業を物語る様なススの汚れ方です。



 
やはり気になるので、漸う近づいて小窓をフラッシュで
撮影しました。でも、ここまでが限界です。炉内の撮影は
更なる勇気?が必要です。しかし、炉前で耐熱扉が開いて
いたら、中を撮影したと思いますし、折角なら開けてもらっても
良かったかも。なんだか残念な気もします。けれど、
それは今だから思える訳で、現場ではそんな余裕は全く
ありませんでした。



 
待合室下にカラフルな骨つぼが並んでいました。
いくらキレイでも、炉扉同様、誰も持っていかない
でしょう。作業員に御礼を述べて施設を後にしまし
たが、「今日、本格的に取り壊す」と言っていました。
時間があれば白日の下の火葬炉が見れたかもしれ
ませんが次に向かいます。


前沢町営火葬場(墓山・煙突)

 
衣川から5kmほどの所です。沢沿いの道を
200mほど登った右側の墓山の端にありました。



 
こちらは扉が固く閉ざされており、設備は窺い知れません。



 
裏に回ると地下煙道であることは確認できました。



 
墓の掃除に来ていた方は「近くに無くなって、
かえって不便だ」と話されました。新斎場へは
20〜30分かかり、道が混むこともあるそうです。


金ケ崎町営火葬場(寺管理・墓山・煙突)

 
橋の袂に法雲寺と墓山があり、
その奥まった川沿いにありました。



 
施設は駐車場の奥にあります。



 
こちらは覗く窓はなく、中を見ることができません。



 
扉は固く閉ざされています。写真奥の
引っ込んだところに便所があって使え
そうなのですが、到底使う気になれません。



 
ここも地下煙道方式です。



 
建物の特徴としては炉棟直上の「煙出し」でしょうか。
全般に立地は暗い感じがします。電気の配線や水道の
配管などが既に外されてました。


胆沢町営火葬場(寺管理・細煙突)

 
曹洞宗鳳凰寺にあります。



 
場所は境内の案内図の左上に示されていました。



 
お寺は水田に囲まれており、裏側に付帯する墓地の
片隅にありました。手前が待合室で奥が炉棟になります。



 
炉前にて、耐熱扉と火葬台車周辺。 炉棟といっても
待合室と同じ造りで、「全面透明ガラス」なので驚きます。



 
火葬台車は所々焦げております。バーナーの具合にも
よるのでしょうか。モヤモヤはガラスの写り込みです。



 
煙突下部に「蛇口」がついてます。下の小山は
錆だらけの汚泥のような感じでした。ご遺体、
そして燃料の水分が煙突内で冷やされて溜まる
のでしょうね。



 
炉の本体、裏側を含め「施設も作業も全部丸見え」です。
デレッキ作業も丸見えでしょう。あな恐ろしや。でも、
ここまでオープンだと、なんだか清々しいです。「近代的な
三昧」と見えなくもありません。



 
炉の真上にチャンバーがあり、そこで煙は再燃します。



 
扉側上部に再燃バーナーがありました。燃料は
灯油と思われます。



 
この耐熱扉は不気味な印象です。顔みたい。上下する扉を
左右の取っ手を回して緊締するのでしょう。


 Index