駒ヶ根衛生組合火葬場跡地 by渓流ファン様


管理人のコメント
 飯田線ってのは”鉄”にとってある意味”聖地”かもしれませんね。
管理人はSL好きなのですが、あまり旧型国電には興味がありませんです。
鉄道写真に情熱を向ける方々は、良い写真が撮れるなら、たとえそこが
火葬場の敷地であっても恐怖感とか、あまり関係ないみたいですね(笑)。
 まあ、我々火葬場好きもそういう面では似たようなものでしょうけど...

 ところで、レポート中に登場するゴミ焼き施設ですが、あまりにも立派な
風情なので驚きました。まさか排煙監視のカメラまで設置されているとは...
                                    恐れ入りました。

以下、渓流ファン様のレポート

  

JR飯田線に旧型電車がまだ走っていた頃、鉄好きな連中に誘われて小旅行をしました。
駒ヶ根市の北、見事な渓流に架かる橋のたもとにある「太田切」という小駅の付近で、
線路沿いの墓地に付設された小さな火葬場を見つけてしまいました。
ガラス越しに見えた黒い扉が2基並んで埋込まれた壁。
モルタル小屋の背後に聳える太く短いコンクリ煙突。
小屋の側面から飯田線の線路側に突き出した銀色の煙道と金属煙突。
鉄好きな連中は上からとれるアングルだからと、火葬場脇のこの地点で
しばらくねばってました。





  

跡地です。
モルタル平家切妻の簡素な建物が、この写真のほぼ中央にありました。
(大きな樹の背後あたりか?)今は墓参者の為、ゴミ捨て場や用具置き場などの
諸施設が建てられています。火葬場時代の水道も利用されていました。

左奥の小屋はおそらくお墓で出るゴミの焼却施設のようです。
樹の左にあるのが排煙塔で、小屋とは地下煙道で繋がれ、小屋には煙を見る
監視カメラもあります。火葬場は200メートルほど離れた場所に移転新設され、
今は「伊南聖苑」と名乗っています。





  

排煙塔のアップです。飯田線よりにあります。
金属煙突はこのあたりに立っていました。
「2本ある煙突」は長い間謎でした。
今では再燃装置設置に伴い新設された物で、
建物背後のコンクリ煙突はお役御免だったのだろうと推測出来ます。





  

金属煙突は安定のためのワイヤーが四方に張られていました。
(仲間の撮影の邪魔になったので記憶しています。)
探した所、土手上にその土台と金具が1つだけ残っていました。





  

往時を偲ぶよすがとなる、2基の供養塔です。
線路脇に並んで建てられていました。
右の供養塔は霊灰塔を兼ねています。

あの時は怖くて無気味で、こんなものがあるとは気付きませんでした。
(自分は当時カメラなど持ってませんでしたから、とっとと電車が来てくれと
祈りつつおつき合いを...。)





  

右の供養塔の側面と背面です。灰の投入口が残っています。

この施設の空撮を探しましたが、航空写真の縮尺の関係か当該箇所には
鮮明な建物を認められませんでした。
あるいは、それほど小さな建物だったのかもしれません。
(敷地を再訪してみて、記憶に反するその狭さに驚きました。当時、施設特有の
威圧感に押されていたため大きく見えたのでしょうか...)

調べた所、この廃止施設は「駒ヶ根衛生組合北が原火葬場」なる名称だったようです。
80年代後半の古い道路地図帳ではここには火葬場の記載がなく、200メートルほど
離れた現在の伊南聖苑の位置に「北が原斎場」の記載がありました。
当方らが訪れて目撃したのは、移転(廃止)直前だったのかもしれません。





  

駒ヶ根市の旧火葬場の補遺です。
国土交通省Webマップから。
1976年の当該位置の画像です。(赤丸内が火葬場)
煙突らしきものが辛うじて認められますが、
古いコンクリ煙突の方か、新設の銀色の金属煙突かは不明です。

現在の伊南聖苑の位置にも建物があります。
もしかしたら、後の北が原斎場(この写真の時点では式場機能だけと推定)でしょうか?


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