・・・やっぱりスゴイ新潟県・・・

新潟の旧式火葬場レポート byい号炉様


管理人のコメント
 ボクシングのスタイルには、大きく分けてアウトボクサーとインファイターの2タイプが
存在しますが、「い号炉様」のレポートは毎回相手の懐深く飛び込み、激しく打ち合う
スタイルが正に”インファイター”そのもので、私たちの知的好奇心を本当に「痒い
ところに手が届く」といったように十分に満たしてくれます。

 今回のレポートも毎度その度胸はもちろん、近接取材ならではのハード面における
新発見の数々が非常に興味深いです。寺泊や栃尾の炉裏に登場する、非常に古い、
現在では完全に絶滅したと思しき「圧搾空気・重油噴霧バーナー」などは、現代の
主流であるガンタイプバーナーのルーツとも言える非常に貴重な物で、昭和20年代の
主流燃焼技術が今なお現役であることに、管理人は驚きを隠せません。
特に寺泊の施設など、現在まで全く改造を受けた痕跡が皆無であり、バーナーの形状
などから判断すると、建設年度は昭和44年から更に10年以上遡るように思えます。
 一方、三条や栃尾の施設は建設年度こそ古いものの、チグハグな小改造の連続で
現在ではオリジナルが何だか解らなくなってしまったのも面白いですね。

            画像一枚から伝わるドキドキ感は相変わらず超一級です・・・

以下、い号炉様のレポート

先日、新潟方面に出かけました。新潟は父方の祖父の実家です。調べると新潟県のHP内
に最新の県内の火葬場一覧がPDFで掲載されていました。

新潟県火葬場関係施設一覧表 (平成15年6月30日現在)
www.pref.niigata.jp/bousai/shiryou/12syou-siori.pdf

建設した年や改修年も載っており、訪問先はこれを元に選定しました。即ち「再燃式火
葬炉が生まれたのが昭和48年なので、それ以前か昭和50年あたりまでのもの」で
す。回った日が、たまたま友引でしたので順調に撮影できました。


画像をクリックすると拡大画像が別ウインドウで開きます。

荒川郷斎場(昭和50年建設 2基)

  

駅の近く、農協のプラント横にあります。一般的な施設です。





  

裏側から、少し長めの排気塔が2本。これといって特徴の無い建物です。






新潟県中央衛生センター組合斎場(昭和45年建設 4基)

  

隣町との境界線ギリギリに清掃工場や墓地などと共に集めてあります。





  

かなり細長い煙突です。





  

門前から望遠で撮影します。左に炉扉らしきものが見えます。





  

建物横に来ましたが高い塀と水路で近づけません。
レンガ積みの上部煙道のみ確認できました。






三条市斎場(昭和34年12月建設 3基)

  

これは古いです・・。住宅や小さな工場が建ち並ぶ一角にあります。
煙突は改造されています。





  

建物左側が炉棟になっています。古びた炉前はそのままのようです。





  

3基並んだ炉扉とコンクリートの床が雰囲気を醸し出しています。





  

炉扉のアップ。扉を見る限りでは操業開始当時から変わっていないかもしれません。





  

炉裏。建物の横も透明ガラスなので中がよく見えます。バーナーは旧式ですが中は整然
としており、作業員さんの姿勢が感じられます。





  

誘引送風機の制御盤。2基分しか見当たりません。向こう側にあるのか?





  

炉の上から巨大なダクトが延びています。





  

燃料タンクと煙突です。





  

炉裏は排煙関連の装置でギッシリです。
手前の新しいダストボックスはアレ入れでしょうか。





  

煙突基部の補強ヤグラです。





  

炉の本体の裏側に銘板がありました。
太陽式火葬炉
重油薪炭兼用炉3基
竣工昭和34年11月
東京太陽築炉工業株式会社
東京都中央区日本橋本町一丁目七番地
炉の本体は建設当時から変わってないようです。






無憂苑斎場(昭和49年建設 3基)

  

塩ノ入トンネルの手前、「良寛さんの碑」と同じところに建っています。





  

高いところに建っていますが全体に薄暗い感じがします。





  

軒下にはシートにくるまれた火葬台車。予備でしょうか。





  

例の標準仕様風の化粧扉ですが、一番左は模様がついた別のものです。
右の炉扉は煤けてますね。





  

A重油投入口





  

煙突基部





  

窓から覗くと煙道のようなものが。扉から布のようなものが見えて薄気味悪い・・。こ
れは煙道ではなくて汚物炉のようなものかもしれません。






寺泊町火葬場(昭和44年建設 2基)

  

探しても見つからないので、町中の酒屋で買い物をして場所を教えてもらいました。
町中からは直接行けない山の裏側にありました。火葬場への道の入り口には
何も表示はありません。





  

何か作業中です。炉棟の入り口の天井の張り替え工事でした。
建物の左の小道の先が墓地になっています。





  

煙突は地下煙道で古びています。やはりA重油でしょう。
永年の使用で煙突基部は油でベトベトでした。





  

炉棟自体は窓は透明ですが汚れっぱなしです。寒々しい炉前風景。





  

デレッキを載せた炉体。至ってシンプルです。再燃炉は無いようです。





  

画面に写っていませんが右手前の壁際に重油タンクがあります。
見たことの無いタイプのバーナーです。






長岡市斎場(昭和41年建設 5基)

  

長岡市の北東、桜で有名な悠久山の南側の鉢伏地区に市の霊園が広がります。
非常に広大な墓地です。その一角に目的の長岡市斎場があります。





  

手前の扉や窓に共通のデザインが施され、左右対称の印象深い建物です。





  

正面に祭壇。裏側に5基の炉。





  

炉扉アップ。古風ですが、余計な装飾の無いシンプルなものです。
台車は動力式ですね。





  

建物裏に回り込みます。舞台裏はかなり荒涼としています。ひび割れた煙突基部。





  

人と気はありませんが、換気扇が2基回っていました。
左側のステンレス製の箱は残骨灰入でしょう。ここらへん全体、灰っぽいです。





  

煙突基部の扉。このマークはどこのメーカーですか?
辺りに散らばる耐火レンガが凄まじいです。





  

足下は残骨灰らしき破片が広く散らばっています。踏まないでは歩けないほどです。
永年の結果です。





  

正面と比較して横は印象が薄いですね。






栃尾市火葬場(昭和36年建設 3基)

  

ここも特に火葬場への入り口の看板などは見当たりませんでした。
火葬炉3基、という情報からみると意外なほど小じんまりした建物です。
入り口のタイル張りも違和感があります。





  

苔蒸してべこべこの瓦屋根に違う形の2本の排気筒。屋根の強度が心配です。





  

リフォームされた炉前。家庭用を流用したような照明が気になります。
また、向こうの壁際に下がる乳白・緑・黄・赤・透明のランプ?は何なんでしょうか。
あのアコーディオンの向こうに何があるのでしょう。炉は手前だけ一基離れてますね。





  

作業室側外観。元煙突の貫通穴は覆われていますが、なぜ赤なんでしょう?
デザインかな。画面左下の四角に煙突が立っていたのでは。となると右の排気はどこに?





  

この形のバーナーは寺泊と同じですね。見たことがないタイプです。手前の一基だけが
違うようです。バーナーも移動式タイプです。なんだか「ギッシリ」という感じです。
部屋の壁もコルク板のようなものが貼り巡らされています。撮影中、突然、建物の中の
電話が鳴り響いてびびりました。当然、誰も出ないのですが・・怖かった〜。





  

右側の2基の炉体です。明らかに左のと違います。排気筒も左のは直上へ。
この2基は・・左の炉には再燃ボックスらしきものが見えますが、右側の炉の排気は
左の炉の上部につながっているように見えます。いったいどうなっているのでしょう。
これまでの経緯がわからず、謎だらけの施設です。






入広瀬村火葬場(昭和37年建設 1基)

  

近くまで来たので、既出のあー様の投稿を思い出し、立ち寄ってみました。
特に説明は不要と思いますが、炉棟の窓から中を覗けましたので投稿させて頂きます。





  

炉はほとんど建物一杯に設置されています。炉の扉は見えませんが、
聖砂の撒かれた台があります。台・・?これも火葬台車なのでしょうか?
なんか木製にも見えますね。車輪もついてないし。砂の乗っている上の部分を
スライドさせるとか?そうだとしたら下の銀色の金物はなに?





  

裏にもシャッターがあります。作業はこのシャッターを開けてするのでしょうか。





  

五徳やら耐火煉瓦が置いてあります。





  

田んぼ側の窓からの撮影。炉の上に小さい箱がありますが、
これも再燃炉でしょうか。






守門村火葬場(昭和44年建設 1基)

  

入広瀬村の施設から車で5分ほどの所にあります。A重油らしいドラムカンが入り口に
何個か。覗ける窓がありません。





  

建物裏には耐火煉瓦の廃棄した小山があります。





  

煙突もオリジナルではないかもしれません。根元が妙な形です。





  

裏側を見ると上と下と煙道が2つあります。
やはりこれは再燃炉なり改造を受けたのでしょう。





  

入り口近くにあるなにやら怪しげな建物ですが、納骨堂と書いてありましたが大きいで
すね。普通の建物みたいだし。中はどうなっているのでしょう。






南魚沼郡広域斎場(昭和49年建設 4基)

  

関越道六日町インター近くの谷あいにあります。





  

大型な施設です。業者さんの車が止まって整備中でしたので、
構内への立ち入りは遠慮しました。






新潟県柏崎地域広域事務組合斎場(平成10年建設 6基)

  

最新式の斎場です。おおよそ火葬場のイメージからかけ離れてます。





  

美術館とかコンベンションセンターといった趣です。






守門村のSLホテル

    

火葬場の近くにあります。10系のA寝台軽量客車2両に9600型蒸気機関車が
ついています。組み合わせの賛否はともかく、状態悪すぎです。確かめませんでしたが、
おそらく営業していないでしょう(これでお金はとれないでしょう)。塗装は剥がれ痛み、
さびさびのガビガビになっています。機関車の前は崖で、特に車止めなどないので、
怖い気もします。


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