韮崎市営火葬場(大月おまけ付)by渓流ファン様
以下、渓流ファン様のレポート

甲府盆地の北西に位置する韮崎市は、釜無川と塩川に挟まれた町です。
韮崎から小淵沢まで釜無川沿いに延びる「七里岩」と呼ばれる長大な段丘の起点でもあります。
市街地の背後に聳える七里岩の端っこから市街を写しました。
右に流れるのが釜無川です。
昭和36年、七里岩突端に市民有志により建立された「平和観音」像です。
町を見守るとともに、観音像の背後一帯に拡がる古くからの墓地と火葬場をも守護します。
七里岩先端へと登り、平和観音像をぐるりと半周する市街地からの道をたどると、
墓地の向こうに火葬場が見えて来ました。
この道はやがて小淵沢、清里、さらに県境を越えて長野県富士見町、茅野市へと
延びる「七里岩ライン」へと通じています。
火葬場のほぼ全景です。
前は駐車場。乗用車で約20台収容可能です。
墓地と共用の為、墓参の人たちもここに車を停めます。
そのため、別に第2駐車場が付近に設けられています。
写真右外に新築された待合棟もあります。
少し位置を変えてまた全景。
墓参の車があり、モザイク処理しました。
左から右に「墓参者用トイレ、墓参用具収納棚、車庫(または倉庫か?)、作業室(炉室)、
炉前室(高くなっている部分)、エントランスポーチ、受付&事務室、旧待合室(?)。」
トイレと車庫の背面に炉の給排気装置室があるようです。
墓参者用トイレ/用具棚併設の火葬場も珍しいでしょう?
ポーチ付近から撮った、新旧待合室です。
炉数2基ですが、火葬棟と一体の旧待合室が狭いのか、
老朽化したのか、隣接して別棟で新待合室が建てられています。
火葬棟正面側のディティールです。
まず、墓参者用トイレと用具棚の背後に聳える2本の排気筒です。
ツバキの陰には小さなお地蔵様がありました。
炉作業室の外壁に掲げられた燃料関連の記述。
灯油炉だと判りました。
なお、燃料補給は正面側から行う為、すぐ近くの地面にタンクへの給油孔が設けられています。
右隣は火葬予定の掲示板です。
もっとも早い時間として「午前7時30分火葬執行」、
もっとも遅い時間として「午後2時30分火葬執行」でした。
韮崎(近辺)でも「骨葬」の慣習があるのかもしれません。
炉前室部分の外側には、ベンチが並べられ、時計が掲げられて屋外で待つ遺族や、
墓参の方たちの為のスペースとなっています。
ベンチも時計も付近にある市内の食堂「アメリカヤ」さんからの寄贈品です。(アメリカヤさんに
ついては後述)
墓地から火葬場の背面を撮影。
炉前ホール上部と思われる1段高い屋根付き部分ですが、
瓦の一部がめくれ、さすがに古さを感じさせました。
建物背面すぐが墓地内通路で、普通に人が行き来します。
裏手からもう一枚。
壁面から突き出しているのは、おそらく吸気口と思われます。
手前が1号炉用、奥が2号炉用。
排気筒とほぼ同じ位置にありますが、炉本体からはやや離れていると推測されます。
吸気・排気両傾倒ともダクトで炉体と結ばれているのでしょうね。
たぶん、給排気関連装置(ブロワー等)を、かってコンクリ長煙突があったはずのここに
まとめたのでしょう。
2号炉吸気口と、作業室の裏口です。
長煙突の時代があったはず(やや古い地図等にある煙突記号からの推測)のここで、
昔はどんな背面レイアウトだったか気になります。
吸気口のさらにアップ。
かすれていますが、1号炉の文字が側面と、正面(真四角の部分)に書かれていました。
2つとも同形で差異はありません。
そして排気筒のアップです。
地面からの高さは4〜5メートルちょっと。
墓地内の土地に傾斜があるため、
背面からだとほんとうに間近く感じられます。
火葬棟の反対の端と、新待合室の間に挟まれた三角形の狭い土地には、小さなお地蔵様が
祀られていました。
残骨供養塔らしきものは構内には確認されませんでしたが、
もしかしたらかってここにそれがあり、
新待合室建設に伴いどこかに移設されたのかもしれません。
お地蔵さんは供養のためでしょうか。
なお、現在の骨灰処分場がどこかまでは未確認です。
映画「お葬式」には火葬場と桜のエピソードが出て来ますが、
ここにも桜の樹がありました。
都内はもちろん、甲府盆地でも暖かい南部ではちらほらと開花が見られましたが、
北西部に位置し、八ヶ岳・清里や野辺山方面からの寒風が吹き込むであろうここ
韮崎市七里岩の上ではまだやや固い蕾でした。
ふたたび、火葬場近くの七里岩上から見下ろした韮崎駅と周辺です。
古くはスイッチバック方式で知られた韮崎駅も今はシンプルな高架駅です。
景色も美しく自然豊かで住み良さそうな地方都市です。
この地で生きた人々は、死ねば七里岩の観音の裏手の火葬場で灰となり、
町を見下ろす墓地で眠り続ける訳です。
写真手前、日の丸が翻る緑色の階段の建物が「アメリカヤ」さんです。
火葬場に時計やベンチを寄贈されたアメリカヤさんは食堂(1階はみやげもの)屋さんでした。
駅近く、観音(火葬場)に登る道路に通じる県道沿いにあります。
お店の裏手からは、観音に通じる階段道もあるようです。
ここのウリはなんといっても、地下約200メートルから自然湧出するというミネラルウォーター
「延命の水」でしょう。お店脇の泉から自由に汲め、水質検査証明書も掲げられていました。
綺麗な渓流である塩川を水源とする地元の水道よりも水質は良いのだそうで、実際、
まろやかな味でした。
大月市営火葬場の玄関正面扉が片方だけ開いていました。
火葬の準備中と思われます。
とりあえず写して、銀色の火葬炉扉が判る程度に画像処理しました。
偵察場所にもってこいの火葬場前駐車場から、見知らぬ誰かと川を指差して
「あそこが良い」「あそこで●●が釣れた」などと語りあっていた時の出来事(笑)